Turtle English by Yoshi

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RADWIMPSは昔と今で何が違うのか!?【Yoshiが語るRADWIMPS②】Turtle English By Yoshi

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前回の続きになりますが、4枚目のアルバム『RADWIMPS4 ~おかずのごはん~』までは、洋次郎は純粋に自分の思いを音楽にしていました。そして、特定の恋人がいたのかは分かりませんが、“一人の女性”に向けて書かれているラブソングが多くありました。

 

個人的にはこの頃が全盛期だったように思います。。。「me me she」「もしも」「トレモロ」「最大公約数」あたり、、、チェックしてみてください。

 

しかし、『おかずのごはん』のヒットを境に、RADもさらにメジャーになっていきます。そして5枚目のアルバム『アルトコロニーの定理』でガラッと曲のテイストが変わります。アルバム名も「RADWIMPS1234」と続いていたのに、無くなってしまいます。曲の内容も、一人の女性に向けたラブソングというより、世界に向けて歌ってる曲が増えたように思います。「37458」など特徴的です。

 

そして6枚目『絶体絶命』でさらなる変化を遂げます。今度は世界ではなく、自分自身という存在に焦点が向けられていきます。『絶対絶命』は「糸色体糸色命(いとしきからだいとしきいのち)」とも読めます。世界という壮大な空間において自分というものの価値や存在意義、世界との関係性が歌われています。「ものもらい」などは自分の身体について歌っています。

 

7枚目『×と○と罪と』では、バンドとしての実力をさらにあげ、収録されている曲にも磨きがかかっているように思います。依然としてこのアルバムの中でも、洋次郎の世界や人生、命というものに対する価値観・メッセージを感じます。「実況中継」「会心の一撃」などからは如実にそういった雰囲気を感じます。「実況中継」という曲は、世界というフィールドを舞台にゲームをする神様と仏様の視点で書かれています。非常に興味深い歌詞になってるので、曲なしで読むだけでも面白い作品です。ただ、そういった広い視点で書かれた曲たちの中に、洋次郎ならではの重くて女々しい愛の歌も入っています!「Tummy」「ラストバージン」なんかがそうです。ただこの頃からラブソングは「五月の蝿」以外はポジティブ系が多いかなと思います。『おかずのごはん』までのラブソングは失恋ソングばかりで、別れた後に彼女を思うどこまでも切なくて悲しくて苦しいものが多かったんですが。洋二郎の現実での恋愛にリンクしているのかもしれません。

 

これ以降の流れは多くの人がご存じかと思いますが、2016年、映画『君の名は』の公開とともにRADWIMPSは一躍有名人になり、小学生ですら普通にRADを歌っている時代が来ました。8枚目のアルバム『人間開花』には「前前前世」や「スパークル」などが収録されています。この辺りから特に若い世代からの人気が急上昇し、洋次郎も若い世代に積極的にメッセージを発信していきます。NHK主催のイベント『18祭』などはその象徴といえるでしょう。

 

この流れで2018年、9枚目『ANTI ANTI GENARATION』が発売されます。あいみょんとコラボした「泣きだしそうだよ」、『18祭』で放送された、高校生と共に歌う「正解」などが収録されています。

 

2019年には、新海誠×RADWIMPS第二弾『天気の子』が公開されました。

 

 

 

今となっては国民的バンドであるRADWIMPSですが、やはり『アルトコロニーの定理』以降で大きく変化したかなと思います。一人の女性に向けられたラブソングが圧倒的に減りました。そして曲のテーマを考えるうえでの洋二郎の視点が昔と今では大きく違うのかなと思います。まあ人間は変わり成長するものですから当たり前なのかもしれませんが、昔の曲には小中学生が聞いても到底理解できないような曲がたくさんあります。

 

そういったメディアや世間を気にしなくてよかった頃のRADの曲が好きなWimperからすると、今のRADがまったく違うと感じてしまうのもしょうがないことかと思います。今の曲もいいんです。どれもこれも。でも違うんですよねー。

 

洋次郎自身、「PAPARAZZI」とうい曲の中で、「君の名はの大ヒットが起こるとすかさず出てくるゲスなやつ」という風に、映画やニュースで話題になって初めてRADにフォーカスを当てるメディアを批判的に見ています。古いWimperからすると、「前前前世」だけ聞いてRADを評価している人達をや世間に対して、「いや、お前らRADの何を知っとんねん」となるわけです。

 

 

とまあこうしてRADへの愛と個人的な見解をしてみたわけなんですが、これからはいろんな曲の紹介と共に実際に仕える英語のフレーズをたくさん紹介していきます!お楽しみに!

 

Let's study practical English phrases with RADWIMPS!!